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冷却用ノズルの不良検出へAE法の応用
鉄鋼設備には冷却用の水を噴出する冷却用ノズルが多数使用されている。この冷却用ノズルは、冷却に使用される水に含まれる不純物などによりノズルが詰まったり、また比較的振動も高いことから、ノズルが配管から脱落するなど、冷却が正常に行われなくなる場合がある。

下図は、このノズルの配管にAEセンサを取り付け、水の噴射流量とAEの実効値との関係を求めたものだが、水の噴射流量が上昇するとAEの実効値も上昇し、水の噴射流量をAEで評価できることがわかる。また、先端のノズルが脱落するとAEの実効値が急激に低下し、ノズルの脱落を判断できる。この例では、材料そのものの劣化を検出するのではなく、圧力の加わった液体がノズルから放出されるときに発生する弾性波をAEセンサで検出するもので、このようにAEはアイデア次第ではき裂の進展だけでなくさまざまな分野に応用することができる。
噴射流量とAEの実効値の関係

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