AE モーメントテンソル解析による繊維シート補強コンクリートはりの破壊過程及び補強効果の定量的評価
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実験室で切欠き付き繊維シー卜補強コンクリートはり供試体に対して中央点載荷曲げ試験を行い,検出される AE 信号を解析して,破壊過程および補強効果を定量的に評価しました。モーメントテンソル解析により,破壊は三つの段階で進行し,破壊モードは,切欠き先端付近の小さな領域に発生するひび割れ,主ひび割れの進展,引張応力側から切欠き先端に向かって 45º 方向に発生・進展する斜めひび割れ,さらに補強繊維シートとコンクリート接着界面近くに発生する下部ひび割れに分類されることが明らかになりました。また繊維シート接着による補強効果で,ひび割れ発生荷重,および破壊第一段階の最大荷重が大きく増大することがわかりました。
(東京大学工学部環境海洋工学科金原・影山研究室との共同研究)
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